思考実験です、想像してみてください。
ある日、なんだか体に異変を感じて病院に診断に行きました。
すると「あなたは末期のガンである、もって後15日の命です」、突然医者にそう宣告されました。そう、自分はあと15日しか生きることができないのです。
今日からどうやって生きますか?
これはとても大事な意識です。ここでは余命15日としましたが、私達人間には必ず余命があるのです。長いか短いかの違いだけです。
もしかすると明日で終わる可能性もゼロではありません。
そんなに急ではなくて寿命を全うできたとしてもあと50年生きれるでしょうか。
余命50年というとまだまだ50年もあるのだから今日1日くらいだらだらしてもいい、のんびりいけばいいと思ってしまうかもしれません。
余命15日と言われると、急に今日は絶対無駄にできない、そういう意識になります。
でも余命50年と余命15日、何が違うのでしょうか。同じ1日ではないですか。
こういう考えは死生観を変えてくれます。死生観が変わると人生の密度が変わります。
もう一度考えてみましょう。
あと15日しか生きられない、あなたは今から何をしますか?
私も今この記事を書きながら考えています。もし自分があと15日しか生きられないとしたらどうするだろうか。
私だったら、まず優先順にやりたい事リストを作ります。
そして短い15日をどうやって生きるか、15日目になって後悔しないようにしっかり計画すると思います。
もし余命15日だとしたら。私のやりたい事リストを考えてみました。
まず一番最初に頭に浮かんだことは、
1.自分がいなくなった後、妻と娘が生活に困らないよう手配したい
そしてそれが無事できて安心したら、皆で旅行でもしたい。
でした。
余命15日だという思考実験をしてみると、今まで自分がしたいと思っていた、
自我の欲求を満足するための、中国で上場して、億万長者になる、自社ビルを建てる、大きな家を買う、高級車を買う、いい服を買う、とかそういう自己満足のお金や仕事に関することはほとんど頭に出てきません。
やはり私が心から望んでいるのはこういうものではないのです。
私にとっては妻と子、家族が最も大切なのです。
次はもし余命3年だとしたら?と考えてみましょう。
15日だと実現できることはかなり制限されますが、3年になると実現できることはかなり増えます。
3年という時間は人生を全く変えることも可能な時間だと思います。
15日だったら自分の家族の事を考えるのが精一杯です。でも3年あれば自分の家族は安心な状態にしても、さらに余剰時間があります。
ではその余剰時間で何をしたいか?
中国で上場して、億万長者になり、有名人になり、自社ビル、大きな家を建てて、高級車に乗りたいか、やはり違います。
自分がいなくなったあとも、妻と娘、特に娘はこれからまだまだ何十年もこの世界で生きていかなくてはなりません。
娘がこの先少しでもましな世界で生きていけるようにしたい、そして娘も結婚し子供ができて、その孫もよりよい世界で生活できるようにしてあげたい、
子供のために、少しでもましな世界を残してあげたい。
これが余命3年の場合の私のやりたい事です。
ではそのためには具体的にどうすればいいか、
今の世界は物質的にはほぼ満たされたましたから、やはり少しでもましな世界にするには人々の心を変えていくしかありせん。
では人々の心をどのように変えていきたいか、私の希望は世界中の人が「天国の箸」を意識してくれることです。
「天国の箸」なんて当たり前のことだ、と皆が思っているそういう世界に、自分の娘や孫が生きていける、そうしたらとても素晴らしいことだと思います。
余命15日の思考実験によって自分の心の核、最も大切なものがわかります。
そして余命3年の思考実験で、その核からどのように枝葉を発展させていきたいのか、人生の目的が見えてくるのです。
この記事を書いているうちに私もだんだん自分は何のために生きたいのかがわかってきた気がします。
自分は
「中国で上場して、億万長者になり、有名人になり、自社ビル、大きな家を建てて、高級車に乗りたい」
のかな、でもなんかちがうきがする、もやもやと思っていたのですが、はっきり違うとわかりました。
これはメディアなどが垂れ流すゴミ情報によって思い込まされた妄想です。
私が本当にしたいこと、それは
子供たちのために少しでもましな世界を残したい、
世界中の人達が「天国の箸」なんて当たり前のことだと思っている、
でも50年で全員をそうするのは難しいかもしれないので、そういう人を一人でも増やしていく、弟子システムで将来数百年、数千年かけて増殖させていく仕組みを作る、
これが私が自分の人生をかけてやりたいことだとはっきりわかりました。
ぜひこの余命15日、余命3年の思考実験をしてみてください。
自分は何のために生きるのか、ゴミ情報に惑わされた妄想ではない、
本当に自分が心からやりたいこと、そういうものがだんだん見えてくるはずです。