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降りかかる災難は選べないが、反応は選べる

禅ノート

 

 
人生では楽しい事、苦しい事などいろいろな事が起こります。圧倒的に苦しい事の方が多い気もします。
だからこそ災難が降りかかってきた時の自分の気持ちを制御する事が重要になります。
 
道を歩いていたら急に雨が降ってきて服が濡れてしまったり、電車が遅れて大事な会議に遅刻してしまったり、車が突っ込んできて交通事故にあったり、地震や津波で全てを失ってしまったり、外国で暴動に巻き込まれたり、町で危ない人に絡まれたり、大小に関わらずいついかなる災難が降りかかってくるかわかりません。
 
降りかかってくる災難は自分ではコントロールできません。自分で制御できる範囲外の事です。
 
ですが災難が降りかかってきた時の反応は自分でコントロールする事ができます。
 
電車が遅れる事は自分ではどうする事もできません。ですがそれで今日は何て最悪な日だと1日中文句を言いながら周りの人にも当たり散らしたりするか、気持ちを切り替えて事故にならなかっただけマシだ、むしろ今日は良い日だと1日を良い気持ちにするかは自分で選ぶことができます。
 
東京で働いていた時は山手線で通勤していましたが、電車の中でイライラした顔でチッと舌打ちをしている様なサラリーマンを多く見ました。自分もその一人でした。
何か嫌な事があったのだでしょうが自分の反応は選ぶことができるということを知らない人は苦しいだろうと可哀想に思います。
 
降りかかってくる災難や刺激にいちいちそのまま反応しているととても苦しいのです。
嫌なことがあってネガティブな言葉を撒き散らしたり、不機嫌な顔をしたりと自分の態度が悪いと周りにも影響します。そのせいで何の責任もないのに友人や家族とケンカなったりしてどんどん悪い方へいってしまいます。
 
会社で部下が何かミスをすると怒りに任せて怒鳴りつける、そうすると部下は反省してミスをしなくなるでしょうか。ほとんどそんなことはなく、関係は悪化しそのうち退社したいと言ってくるようになります。反応的にカッとしても損をするだけで一つも得をすることはないのです。
 
一方、自分の気持ちを制御することを習慣化できれば最強です。どんな災難が降りかかってくるかは神様しかコントロールできませんが、それに対する反応を選ぶ事ができるのであればほぼ神様に等しい状態と言えます。
 
これは仏教、禅の修行者が目指すところでもあります。
 
反応を選ぶ事ができると言っても、嫌な事があった時にその気持ちを無理やり打ち消そうとするのではありません。
スリに遭って財布を盗まれてしまった、でも反応は選べるから財布を盗まれて嬉しいと思い込もうとするというのは事実とは矛盾があるのでできません。
 
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」というのは優れた修行僧ならできるのかもしれませんが、通常火は熱いものなので事実と矛盾するような反応を選ぶことは我々普通の人間にはできません。
あくまで事実に沿った反応を選ぶのがうまくできるコツです。
 
まずは何か嫌な事が降りかかってきたら「ああ、嫌な事があった、それで今自分の心は嫌な気持ちになっているんだな」とありのままに認識します。
無理やり打ち消そうとするのではなくありのままに受け入れる、するとすっと気持ちが楽になるのが感じられます。
 
即座に反応するよりも、嫌な気持ちもありのままに受け入れて気持ちの居場所ができるとそれだけで自然に少しだけ楽になるのです。
 
誰かに嫌な事をされた、または部下が何かミスをしたからといって即座に相手を怒鳴りつけたら相手も怒鳴り返してきたりしてケンカになります。
 
でもここで心の一時停止ボタンを押して、「嫌な事をされたから今、自分は怒っているな」とありのままに認識します。すると怒りがふっと軽くなります。
瞬間的に怒りが沸いてきたときに一時停止ボタンを押すのはとても難しいです。私もまだまだできないことが多いです。これは常に意識するようにして成功率を上げていくしかありません。
 
これをうまくできるコツがあります。自分の心を「前」と「後」の2つに分けるのです。
前の心はそのまま相手を理解しようとします。後ろの心は全体状況を冷静に認識するのに使います。
 
優れたスポーツ選手やプロ棋士などがピンチの時はもう一人の自分が後ろから見ているような感覚になると言っているのを聞いた事があります。
 
能の世界でも「顔は前を向いて、心は後ろに置く」と言われています。
 
この事を知ってから私もずっと実践しようとしていますがなかなか難しいです。時々うまくできることもありますが、できなくてカッとしてしまい悪い態度が出てしまい相手とケンカになってしまうこともあります。
 
ですが毎日意識するようにしたら少しずつではありますが成功率は上がってきている気がするので、訓練する事で成功率をもっと上げていく事ができるのだと思います。これを完璧にできる様になった人は悟りの人、覚者などと言われるのでしょう。
 
いろいろな災難が降りかかってくる人生を、ただありのままに認識し反応しないこと、これが仏教、禅の真髄と言われています。
 
今世界は混沌としています。
大地震、津波、暴動、紛争、貧富の二極化、どんな苦しい災難が降りかかってくるか誰にも予想できません。
 
だからこそ今、大変な時代を生き抜くために仏教や禅を見直す人が多くなっているのだと思います。
 
私自身も結構苦しみがピークに来ている時にネット検索をしていて自然にこのような方法を知りました。
 
今結構しんどいな、という方にはぜひ実践していただいて少しでもお役に立てれば幸いです。
 
 

筆者プロフィール

傳田 英治(Denda Eiji)、珍しい名字ですが日本人です。

MY MISSION: 傳田塾

性別:男性(42)

血液型:A型

趣味:坐禅、読書、登山

出身地:日本(長野県)

出没地:日本、中国、インド

出身校:慶應義塾大学院(理工学研究科)

経歴:日本で人生に行き詰まり、中国へ

傳田貿易有限公司(中国現地法人)代表

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会社情報

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